先日開催した「Wordpressど素人入門講座」が、とても好評だったのでご報告したい。
ど素人講座とは、ど素人がど素人から学ぶ講座のこと。
僕は、1995年ころから自分でホームページを作り続け、作成や運用を外注したことがない。
そしてこれまで、ホームページの作り方について正式に学んだことはなく、得意の独学でやっている。
もちろん自己流には限界があり、初歩的な技術だけで素朴なページしか作れない。
でも、僕にとって一番大切なことは、思い立ったらすぐに作って、できたものを見ながら考えること。
だからこれまで、このやり方に疑問を感じたことは、一度もない。
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今年は日本土地資源協会の活動を、新たな仲間を作ることで広げたいと考えて、ホームページを改修する中で、会員紹介のページを作り、会員が活動状況を発信するサイトを紹介しようと考えた。
すると、自分の取組をまだweb発信していない会員がたくさんいることに気が付いて、そんな会員の専用ページを作ることにした。
まずは僕が勝手に簡単なページを作り、その会員と議論しながら中身を整えていこうと思う。
こうした作業を通じて、会員のプロジェクトがより具体化していけば、まさに一石二鳥だ。
そんな時、会員のNさんから「松村さん、いい機会なのでWordpressそのものを教えていただけませんか?」と連絡を受けた。
僕が即座に「いいですね、やりましょう!」と快諾したのは、言うまでもない。
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こんないきさつで、2/16火曜の11時から、横浜の「いづみco&work」でセミナーを開催した。
急遽公開セミナーにして参加者を募集したところ、Yさんから申し込みがあり、2人の生徒が集まった。
まずは、いくつかのサイトを見ながらWordpressの概要を説明し、次にNさん用に作ったサイトの内部にアクセスして、一通りの操作をしてみる。
そして最後に、「㈱なのに」のサイト内部をお見せしながら、ブログデータの活用についてご覧いただき、Wordpressの操作を一通り体験した。
これでちょうど、2時間くらいかかったので、あとはランチを食べながらの意見交換だ。
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昔のITは、分厚いマニュアルとの戦いだったが、現代のITは「適当に」使いながら理解して、疑問があれば調べて学ぶスタイルだ。
でも、はじめの一歩が踏み出せないと、使い始めることができない。
そんな時、僕の「ど素人セミナー」は、とても役に立つだろう。
実は、今回のセミナーを提案してくださったNさんとの出会いは、一昨年の夏「地主の学校」だった。
当時の僕は、「地主の学校」の書籍化を目指してようやく原稿を書き終えたところだった。
周囲から「面白い」と言われたから書いてみたけど、原稿を読み返すとつまらない。
だから僕は、ふてくされてブログに愚痴を書いていたら、いきなりすごいメールが飛び込んできた。
Nさんからのメールタイトルは、なんと「地主の学校入学希望」だった。
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そもそも僕は、研究者でも教育者でもない、ただのおじさんだ。
だが、土地や建物がきちんと継承されず、放置や放棄が増える中、昔はそうならないように努める役割があったのでは…と考えた。
そして、それが「地主」ではないかと気づき、地主について調べてみると、地主や土地所有者に関する学問や学校は存在せず、それを客にする不動産業ですら扱う大学は一つしか見つからない。
このように、学ぶ学問や教える学校がない分野を新分野と呼ぶなら、世界は新分野に満ち溢れているだろう。
そして、その新分野に迷い込んだ人を「玄人・プロ」とは言いにくいなら、「素人・アマチュア」と呼ぶしかないではないか。
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今回「Wordpressど素人入門講座」をやってみて、改めて僕は気が付いた。
僕はこの講座で「Wordpressのプロ」を目指すのでなく、あくまで「素人」を目指している。
つまり、Wordpressを「うまく使えるようになる」ことでなく、「適当に使いこなして自分の取組に役立てる」ことなんだ。
自分の取組が周囲に認知され、多くの人が真似たり応用するようになった時、初めてそこに教える人が現れて、上手な玄人が現れる。
そして、まだ玄人のいない新天地に乗り込めば、玄人は大活躍できるだろう。
だが、まだ玄人どころか認知すらされていない新分野を見つけても、はじめはなにも起こらない。
それを見つけて訪ねてくるNさんのような人こそが、新分野を新天地に変えていく人だと僕は思う。
だから僕は、あなたからの問い合わせを心待ちにしている。