先日タグ付け(キーワード)についてお話ししたが、今日はカテゴリーについてお話ししたい。
キーワードは文章の中で使われている言葉のことだが、カテゴリーとは文章の中身でなく、文章を書いた理由や目的のことで、文章の中でなく僕の頭にあることだ。
本来文章とは、読めば目的が理解できるよう書くべきだ。
恐らくもっと文才があれば、小説などの物語に自分の言いたいことを盛り込んで、しっかり伝えることができるのかもしれない。
だが、僕にはそんな能力は無いし、そもそも文章を書くこと自体、僕自身が考える作業でもある。
つまり、カテゴリーを考えることは、「何を考えるか」を考えることでもある。
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今回カテゴリーに違和感を感じたのは、コロナから思いつくことを書いてているうちに、「コロナ」というカテゴリーを作ってしまったことがきっかけだ。
「コロナ」について書いたのだから「コロナ」という分類ができるのは自然なことだ。
だが一方で、これまでのカテゴリーに分類できないから「コロナ」というジャンルができたともいえる。
それは一体どういうことか。
コロナが僕の脳内に新しい分野を生み出したということなのか?
いや、それは違うと思う。
そもそも僕のブログは、新たな気づきや出会いについて書くためのものなのに、コロナの話が分類できなかったということは、その分類が間違っていることを意味している。
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そんなわけで、僕はブログの読み返しとカテゴリーの再構築に着手した。
まず初めに試みたのは、僕の業務内容をカテゴリーにすることだ。
いくらブログで気づきや発見を語っても、それを業務に反映できなければ意味がない。
僕はさっそく、「起業」、「創業」、そして最近新たに増えた「永続」を加え、ブログ記事を分類してみた。
具体的には自分でブログ記事を読み返し、どの分類に当てはまるのかを選ぶのだが、これはじきに破たんした。
例えば、「起業と創業の違い」という記事は、起業と創業のどちらなのかわからない。
むしろこの話は、「梅と桃の違い」とか、「好きと嫌いの違い」などと同じグループだと思う。
だとすれば、僕はすでにこれらの分類法を編み出していた。
それは今、まつむら塾で「実現学」と呼んでいる、頭の中身を分解整理するテクニックだ。
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簡単に説明すると、すべての「答え」はそれを求める「疑問」で分類できるはず。
英語の疑問詞は、なにwhat、なぜwhy、いかにhowという3つの自分と、人間who、空間where、時間whenという3つの世界、合わせて6つの疑問で出来ている。
そこで、疑問がこんがらがったときは、この6つに分解して解くことが実現だ。
さっそくこれを利用して、ブログ記事の分類を開始した。
先ほどの「起業と創業」は、何のために区別するのかという話であればwhyだし、どうやって鵜別するのかならhowとなり、2つの違いは何なのかという話ならwhatに分類すればいい。
こうすることで、ブログが見やすくなったのかというと僕にはよく判らないが、少なくとも書く側の僕にとっては、何を書きたいのかを明確にしなければならない良い仕組みだ。
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だが、この分類ですべての記事を読んだ結果、ここに収まらない記事が次の3種類見つかった。
1.これからやることの案内やお誘い。
2.これまでやったことの報告や記録。
3.誰かに向けたメッセージの転載や公開。
1と2は、過去または未来に関する情報で、3は特定の人に対する情報を開示しているに過ぎない。
これらが「6つの疑問に該当しない」と感じたのは、「6つの疑問が特定の時間や特定の人に対するメッセージではない」ことを意味するからだ・・・と僕は気付いた。
その結果、ブログのカテゴリーは次の9つになった。
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- what
一体それは何なのか:何のためにどうすることなのかを説明したい - why
一体それはなぜなのか:それにはどんな理由や、どういう目的があるのか - how
一体それはどうやるのか:それはどんな方法や材料でやることなのか - who
一体それは誰なのか:自分か、相手か、それともみんなが誰に対してすることなのか - where
一体それはどこなのか:どんな場所やどんなものの、どこやどれがどういう状態か - when
一体それはいつなのか:これまでやこれからが、どうするのかしないのか、どう変わるのか - report
これまでの報告:会った人や行った場所、やったことなどであなたに知って欲しいこと - info
これからの案内:現在そしてこれから先、あなたを誘ったり、お願いしたいこと - letter
手紙など:勝手に見せたいだけのこと、見てくれなくてもかまいません
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灯台下暗しとはこういうこと。
結局僕は、ぐるっと一回りした結果、初めの自分にたどり着いた気がする。
でも、頭の中身を現実化していくとは、まさにこういうことだと思う。
興味のある人、いつでも連絡・質問大歓迎じゃ!!