1万円のプレッシャー

僕はどんな相談も、いつも無料でお聞きすることにしている。

だが、僕が相談に乗るのは、慰めたり同情するためではなく、問題を解決するためだ。

だから必ず、僕なりの解決案や方策を提案したいと考えている。

そのために、相談者の話の中からその人の目的を見出そうと集中する。

なぜなら、その人の抱える問題点や困り事とは、その目的の実現や達成を阻む障壁や、逆向きに働く反動力のはずだから。

だから、たとえ他の人には良いと思えることでも、

その人の目的に反することは困り事であり、その逆の時もある。

だが、多くの相談者は当初の目的や自分を突き動かす動機を見失い、あるいは脇に置いてしまい、それとは別に問題を解決できる「答え」を求めてやってくる。

しかし、そこには「正解」など無い。

その人自身の目的がゴールでありなのだから、それを見極めない限り答えにはたどり着けないだろう。

相談者の問題解決を手伝うためには、僕自身も相手の目的を知るだけでなく、それに賛同する必要がある。

つまり、僕自身も相手と共にその目的をゴールや成功と思わなければ、答え探しなどおぼつかない。

結局相談者の悩みを他人事でなく自分のことと思えなければ、その解決を手伝うことなどできない。

もちろん、第三者として客観的にアドバイスできることもあるがそれは、僕でなくてもできることだし、むしろ本屋に行けばよい書籍が、学校に行けばよい先生がいるはずだ。

だが、自分自身が納得できる答えを探すのは自分にしかできないことだ。

僕は会社を潰すときのこのことを痛感した。

これから迷惑をかける人たちに「さすが松村さん、同じ潰すのでもこんな潰し方をするならば、これからもぜひ頑張って再生して欲しい!」と思ってもらうには、どうしたらいいのかを書いてある本などどこにも無い。

結局そのチャレンジに付き合ってくれたのは、同じゴールを目指す仲間だけだった。

そう、僕が相談に乗るということは、相談者の「仲間」になるということだ。

それは時として「味方」だったり「家族」だったりもする。若者の相談に乗っているうちに、だんだん説教臭くなる時は、僕が父親の気持ちになる時だし、かわいい女の子の相談に親身になるときは、少しその子を好きになっているのかもしれない。

今年もチャレンジアシストプログラムという東京都が若者を助成する制度の審査を引き受けたところだが、僕は公開審査会や報告会でプレゼンする若者たちをメッタ切りにする審査員としてお馴染みだ。

だが僕は、そのレッテルを誇りに思う。

僕の目的は審査業務の報酬を得ることでなく、チャレンジングな若者たちの前に頑固おやじとして立ちはだかり、課題に挑む彼らの本気を試すことだ。

そしてこれまで、社会の課題に挑む多くの若者たちと友達になることができた。

彼らこそが、僕を奮い立たせてくれる宝物であることは言うまでもない。

今週、御宿で開催する “よろず夢相談「自分の答えの探し方」”というイベントでは、夢の叶え方ではなく、夢そのものの描き方を、僕も一緒に考える。

これまでなら“相談「事業目的の作り方」”としただろうが、今回「よろず夢」や「自分の答え」としたのは、誰もがすごい夢を持っていることを知って欲しいと思ったからだ。

だが、こんなタイトルで果たして人は集まるだろうか。

夢を語るなんて照れくさいとか、そもそも夢なんかありゃしないと言われるかもしれない。

だが、目的の無い人などいるはずがない。

僕は目的無しに生きる人を人間とは言いたくない。

それは言葉にしていないだけのこと。

仲間を作ろうとしていないだけのことだと僕は思う。

だから、どんなにちっぽけでも構わないから、自分の夢や願いを聞かせて欲しい。

悩みや困り事があるのは、そこに夢や願いがあるからだ。

僕は初めに「どんな相談でも無料で聞く」と言ったが、その後のことも聞いて欲しい。

僕は話をよく聞いて、そこから共感できることを探し出す。

そして自分が興味を持てることや、やってみたいと思うことがあれば、それについて根掘り葉掘り質問する。

僕が話すことは世間話や客観論でなく、僕自身の問題として一緒に取り組むための疑問や意見だ。

もしもあなたが相談者なら、その議論はあなたの願う方向に向かうとは限らない。

だがもしも、その議論があなたの望む方向に突き進んでいると感じたら、それはあなたが僕に相談したことが成功だったということだ。

あなたがそう思うことこそが、あなたの探す答えだと思う。

その時僕は、こう提案することにしている。

「僕を1万円で雇ってみませんか?」

とにかく一緒に始めること・・・それが僕のフリー契約だ。

この1万円は、あなたの本気を試す1万円であると同時に、僕の本気を示す1万円だ。

僕の役目はコンサルタント・セラピスト・メンター・コーチでなく、仲間・味方・家族・身内として、あなたと共に挑むこと。

僕はあなたのチャレンジを実現させ、さらに報酬をもらえるように頑張るだけ。

あなたのチャレンジに不要と思えれば、この契約はいつでも解消すればいい。

いずれにせよ、あなたの悩みを解消したり、願いを叶えるために協力者が必要なら、どこかで夢を本気で語り、それに本気で答える人を探すべき。

そんな本気を試すには「1万円のプレッシャー」が丁度いい。

もしもあなたが誰かかの相談に応えたいと思ったら、僕はこのやり方をお勧めしますよ!