あなたに会いに行きたい

僕は、火・木・金曜日の午後は必ず笑恵館にいて、訪ねてくださる方とお目にかかるようにしている。

笑恵館は、田名夢子さんという個人オーナーが所有する一軒家の住宅と、6世帯の小さな木賃アパートで、住宅の1階と2階の半分を開放し、パン屋とレンタル可能な交流スペースとして運営している。

2012年の春、僕の起業セミナーに田名さんがやってきて相談を受けたのがきっかけで、すぐさま意気投合し、あっという間に二人で日本土地資源協会を設立し、2014年の春には笑恵館がオープンすると同時にアントレハウス駒沢を閉店し、僕はここに移ってきた。

だからここは、僕の取り組みを実際に見ていただくことができる上、そこに居合わせた人も加わって誰もがすぐに打ち解けられるスペースだ。

小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅からすぐなので、まだ来られたことのないあなたには、是非一度来て欲しい。

だがそれ以上に、僕はあなたに会いに行きたい。

火・木・金以外のすべての時間は、そのために空けてある(これホント)。

笑恵館を訪ねてくださる方の多くは、自宅を使って何かやりたいとか、施設運営の事業化がうまくできずに困っているとか、具体的な困りごとを打開するため何かのヒントを求めてやってくる。

だから僕は、「いつでも声をかけてください、どこへでもお邪魔してご相談に乗りますよ!」と、必ず申し出るようにしている。

僕が地方都市に出かけるのは、決して行政がらみのコンサル業務ではなく、いつも一人の個人からのお誘いだ。

名栗の森もそんな調子で6月頃から動き出し、10月には新団体の設立までこぎつけた。

これから年末にかけて、新たなテーマで千葉・大多喜、埼玉・川越、飯能を訪問する。

だから、僕の家族旅行と言えば、だいたいそういうお招きに応えつつ、家庭訪問と家族交流とついでに調査がてらに観光しちゃうのが定番だ。

新潟・六日町のMさん宅には、母を連れて今年2度もお邪魔して、すっかり家族ぐるみのお付き合いをさせていただいた。

激安ツアーを探して海外に出かけるのも、こうしたご縁をきっかけに、出かけるケースが多い。

誰かを訪ねて出かけると、そこでまた新たな出会いが待っている。

さらに、近県の50km程度の圏内ならば、雨でも風でも関係なく、スーパーカブでどこでも出かける。

カブの燃費は60km/リットルだから、たいていのところは100円ぐらいで行けちゃう計算だ。

終電も渋滞も気にせず、いつでもどこでも行けるので、当分カブはやめられない。

僕が会いたいのはまず「あなた」。

あなたの家でも職場でも、仕事の現場やお気に入りの場所などどこでもいい。

もしもあなたから意見を求められたり、相談を受けるのであれば、あなたの暮らしや仕事ぶりを垣間見るだけで、そこを尋ねる価値がある。

そこから見える景色と、そこで感じることは、実際にそこに行かなければわからない。

だから僕は、初めの訪問や初めの相談はすべて無料で対応する。

交通費をいただけるようなら、どこへでも飛んでいく。

そして次に会いたいのが「あなたの仲間や家族たち」だ。

なぜなら僕は、あなたを顧客にするのでなく、家族や仲間にしたいから。

だから、あなたの仲間や家族は僕の仲間や家族でもある。

そして僕は、そんなあなたたちと一緒にビジネスをしたい。

ビジネスは、家族や仲間と楽しく暮らしていくためにするものだと僕は考える。

だから僕は、家族と一緒に「株式会社なのに」という会社をやっている。

カミさんが社長で僕は平社員、息子たちは独立退社してしまったが、今でも株主だ。

そもそも家族とは何だろう。

家族が血縁を基本としても構わないが、血縁に依存し縛られる必要など毛頭ないと僕は思う。

僕にとっての家族とは、生業(なりわい)を支える資源や財産を共有する仲間のこと。

僕は笑恵館でこのことに気付かされた。

そんなわけで、何か相談事があるとか、教わりたいとか、僕に会う理由は適当で構わない。

本当は理由なんかいらない。

「松村さん、会いに来て」だけで十分だ。

これから年末にかけては、色々予定を入れてしまったが、28日(水)からはスカスカだ。

もしも気が向いたら、このメールに返信どうぞ。

あなたからの呼び出しを楽しみに待ってるぞ。