起業支援活動家 という職業

僕は起業支援活動家と名乗っているが、他にはどんな人がいるのか知りたくなった。

ところが、早速「起業支援活動家」でググってみると、意外なことに何もヒットしない。

これはまずい、「起業支援活動家」と名乗ることが一番わかりやすいだろうと考えたのは、僕の早合点かも知れないぞ。

そこで、今日のブログのタイトルは、そのまんま「起業支援活動家」とさせていただいた。

起業支援活動とは何なのか、そして実際に活動しながら感じていることなどについて書いてみたい。

僕の会社(㈱なのに)のHPには、でかでかと「起業≠創業」と書いてある。

Wikiで調べると「起業とは、新しく事業を起こすことで、創業ともいう」と書いてあるが、それはおかしい。

確かに似たような意味かも知れないが、違う言葉なのは違う意味があるからだ。

「起業」とは誰にとっても新しいこと、「創業」とは自分にとって新しいこと・・・と、「新しい」の範囲が違うと僕は思う。

「創業」は自分にとって初めてかもしれないけど、すでに多くの人がやっていること。

会社を作るとか、店を始めるなど、経験者や専門家に教わったり、学校や本で学べば何とかなるのが創業だ。

だが、誰にとっても新しいことは、誰も教えてくれないし、専門家も教科書も存在しない。

ビートルズがバンドを組むのは創業だったが、イエスタデイを生み出したのは起業だったと僕は思う。

僕の名刺の裏には、起業支援と創業支援のメニューがある。

まず起業支援とは、「自分でやるべきことを手伝うお節介」のことで、進路指導・合意形成・事業創出などをサポートする。

一方創業支援とは、「初めての方を経験者が支える用心棒」のことで、建築発注・土地活用・破綻処理などをサポートする。

後者の創業支援とは、かつて建設会社を経営し、その会社が倒産し、現在土地活用に取り組んでいる僕自身の経験を、未経験の人に役立てることなので、僕ならではのことではあるが、僕にしかできないことでは無い。

だが、前者の起業支援とは、誰もやっていないことなど本来自分でやるべきなのに、あえてそれを手伝う「お節介」のこと。

成功するかどうか、そもそもできるかどうかさえ分からないことに付き合うのだから、こんなことをやりたい僕は変わり者かもしれない。

だが僕は、これまでそういうサポートをいくつもやってきた。

はじめは、どんな相談でも無料できちんと聞き、僕が感じたことや僕ができることを説明する。

もしも、僕のサポートを必要とするならば、月額1万円で何でも引き受ける。

そして、どんな相談に対しても僕なりの答えを出し、僕にできる範囲で協力する。

それが1万円の報酬に見合わなければ、いつでも「クビ」にして構わない。

僕も、自分の報酬を増やすため、事業の実現に協力する。

つまり、僕は依頼者の仲間になりたくて、これを「フリーパートナー契約」と呼んでいる。

先ほど紹介したように、僕の起業支援とは「進路指導・合意形成・事業創出」の3つだ。

まず、あなたは何を目指すのか、どこに行きたいのか、つまり事業の目的を明確にする必要がある。

起業において、正しいこととは「目的にたどり着くこと」なのだから、目的を明確にしなければ何も判断できなくなる。

次に必要なのは、仲間にその目的を説明し、全員が本気で賛成する「合意(コンセンサス)」をつくること。

あなたが僕に助けを求めるのは、あなたに賛同し、あなたを助けてくれる仲間が必要な証拠だと思う。

そして最後にやるべきことが、誰も見たことのない新しい世界を作ること。

少なくとも同じ目的を目指す仲間全員にとって、新しいことを作ることが事業創出だ。

最近僕は、起業と創業に「永続支援」を追加した。

僕は、成功や失敗など、終わり方には興味がない。

永続とは、成功や失敗を乗り越えて、目的の実現に挑み続けること。

全てのゴールは、次のゴールへの通過点に過ぎない。

僕が死ぬときにバトンを託すため、僕は起業支援活動をしているのかもしれない。