10月29~30日、弘前市で準備していたイベントがいろいろあって、キャンセルとなった。
せっかく面白い企画になりそうだったので、このまま没になるのはもったいない。
そこで、皆さんにも概略をお見せしておこうと思う。
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没になったイベントは、「弘前・起業・まちづくり チャレンジ20時間」という企画だ。
以前確かこのメルマガで、せっかく「内閣府地域活性化伝道師」なるものに名を連ねているので、「地域の行政や団体を巻き込めんで僕をあなたのまちに招いてください!」と呼びかけたところ、さっそく弘前市のMさんからラブコールをいただいた。
Mさんからの提案は「空き地空き家対策が叫ばれ、事実地域の高齢化率は高くなっている。
しかしある意味悲壮感が漂う中で・・・」と、僕の取り組む「空き家問題」を切り口にした講演会だった。
だが僕は、せっかく弘前まで行くのなら、数時間の講演と懇親会だけでなく、むしろ滞在中の松村拓也を「使い倒す」企画を提案した。
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作戦はこうだ。
- 自宅を朝7時に出れば、弘前駅に11:59に到着する。
- 帰りは17:45に弘前駅を発てば、23時までには自宅に帰れる。
- 1泊2日で弘前に滞在できる時間は、12時から翌17時だとすれば29時間になる。
- 23時から翌8時まで宿で休ませてもらえば、20時間は十分活動できるはず。
そこで次のようなタイムテーブルを考えた。
第1日
12:00~14:00 ①弘前まち案内
14:00~16:30 ②弘前未来会議
16:30~19:00 ③交流会
19:00~23:00 ④とことん議論
第2日
08:00~16:00 ⑤現地訪問指導
16:00~17:00 ⑥まとめ反省会
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こうすれば、1日目にあぶりだした課題について、2日目に現地や現場を見ながら考えられる。
2日目を休日にぶつけ、みんなで現場に行くのもいい。
何より、単なる講演会で話を聞くだけでなく、たとえ少人数でも具体的に訪問指導する方が、双方にとっても有意義だ。
例えば「松村拓也の公開現場起業クリニック」をメインにし、講演会などむしろおまけでいいくらいだ。
また、この提案では「松村講演会」ではなく、「弘前未来会議」なるものを提案した。
「排他的な地元民」などと嘆いている暇があったら、地域に戻ってくる挑戦者たちが集うコミュニティの「発信の場」を作りたいと、僕は切に願っている。
僕が地域に出かけて行って、やってみたいのはこんなイメージだと知って欲しい。
元気のない街であるほど、僕の心にファイトが沸いてくる。
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残念ながら没になったこのイベントだが、実はまだ、ほんの序の口の企画段階だった。
まるで実施直前に、突然キャンセルになったように思われるかもしれないが、むしろ僕が暴走し、先走って企画したがけのこと。
結局乱暴なお誘いとなり、Mさんにはご苦労をおかけしてしまったが、僕のビジネスはいつもこんな調子だ。
僕が事業をするときは、できれば初めに契約書を作り、最終段階をイメージしながら話を進める。
フリーパートナーも、笑恵館の入居者も、みんな初めに契約書だ。
来月設立予定の「名栗の森オーナーシップクラブ」は、今日の例会を発起人会にして、会則案と事業計画案の承認を取り付ける。
こうした手続きは「最後の詰め」に違いないが、それを目指すプロセスのスタートでもあることを忘れてはいけないと思う。
だから、どんな話でも面白いと思ったら、「契約書を見せてください」と言い、捺印できる段階になってからやめても遅くはない。
互いに腹を探りあうのでなく、懸念事項を列挙して解決策を探す作業は、勉強になりこそすれ無駄には決してならない。