四つの夢

今僕の頭の中に、以下の4つの問題があります。
・このレターをどうしたかったのか?
・このレターをどうしようとしているのか?
このレターを最後にどうしたいのか?
その後はこのレターをどうしたいのか?

これは、自分のやりたいことを過去、現在、未来、その後の4つに分けて考えるやり方で、今はこの考え方をビジネスにしようと模索中です。
今日は、懸案のマインドレターについて、考えてみたいと思います。

【過去の夢    このレターをどうしたかったのか?】

僕はこのレターを変えたかったんです。
変えるためには一旦辞めるのがいいと思いました。
なぜ変えたかったのかと言うと、書きたいことがのびのび書けなくなったからです。
「十分のびのび書いてたじゃないか?」と思われるかもしれませんが、とんでもない。
やはり、名刺交換した方全てに送るとなると、かなり気を使い、言葉を選んで緊張して書いていましたが、そのことは問題ではありません。
それが嫌なら、メルマガなどあり得ませんから。
僕が窮屈になったのは、「マインドレター」というタイトルを含め、僕の「起業支援活動」という取り組みの枠組みに、どうしても自分を縛り付ける自分がいるからです。

そもそも「起業支援」とは「創業支援」に対峙する言葉で、初めて何かに取り組む「創業」を経験者がアドバイスするのでなく、新しい何かに取り組む「起業」を仲間としてアドバイスすることを意味します。
今でもやっている「起業パートナー契約」は、「何かを一緒にやってみるなら、月額1万円で松村拓也が仲間になる」というビジネスです。
僕は、より多くの新しいことをやるためには、より大勢の人と一緒に取り組んだ方がいいと考えて、誰とでも何でもやることにしたわけです。
そして、100人の人と1万円で仕事をすれば、月収100万円の百姓になれる・・・なんてことを関府が得ていました。

でも、最近それは変化してきました。自分がやるべきことが見えてきたことがその原因です。

【現在の夢    このレターをどうしようとしているのか?】

3年前、まさにこのパートナーとしてTさんとのお付き合いが始まりました。(バレバレだけど一応イニシャルで)
そして、この人の夢をかなえようと考えるうちに、僕の夢がむくむくと姿を現し、頭の中を占領してしまいました。
つまり、僕自身の夢がはっきり見えてきたんです。
50も半ばを過ぎ、自分の夢がくっきりと見えてくるなんて、正直言ってショックでしたし、疑いもしました。
でも、これまで経験したことがことごとく役に立ち、これからやろうとしていることがすべて含まれてしまうような事業イメージだと分かるにつれて、「自分のやるべきこと」とはこういうことなのかもしれないと思い始めました。
それが「ランドリソース」という事業です。

こうなると、これまでのスタンスとは立場が逆転します。
僕はみんなのやりたいことに耳を傾け、自分の興味と組み合わせて協力するのでなく、僕の夢を発信し、自分のやりたいことと組み合わせて協力してくれる人を募りたくなってきました。
「これまでだってそうだったじゃないか?」と皆さんは思うかもしれませんが、僕にとっては違うんです。
これまでは、ひょっとするとあなたの役に立つかもしれないと思って、僕の経験やアイデアを書いてきましたが、これからは僕の思いついた「ランドリソース」を実現するために、皆さんの賛同を得るために書きたいんです。

その象徴として、「私」をやめて「僕」にしました。ベクトルの向きを変えたいんです。

【未来の夢    このレターを最後にどうしたいのか?】

このレターの究極の目的も見えてきました。それも今回の大きな変化の一つです。
僕の力尽きるところまで書いて、力尽きたらそれで終わろうと思います。
つまり、力が尽きるまで書くこと。
考えたことをすべて書くことが究極の目的です。
僕の頭には、今この問題に取り組むのに最適な回路ができている気がするんです。
これまでやってきたことがすべて役立ち、これからやりたいことがすべて含まれている境地とは、まさに最適な状態のことだと思います。
この状態がいつまで続くかわかりませんが、今僕がやるべきことは、今この瞬間にわかっていることや感じていることを、できる限りすべて「出力する」ことです。

だからもう、このレターを読む人の都合を考える気はありませんが、賛否以前に多くの人に理解していただく必要があるので、皆さんの反応はとても気になります。
賛否の意見をたくさんいただき、修正の必要があれば、僕の最適回路で対応します。
そこでは、とてもスリリングで面白い議論ができると確信しています。
このレターを補完する、双方向のコミュニケーションが必要なのかもしれません。
そんなことを考え、その準備もしなければと思ううちに時間が経ってしまいました。
このレターの再スタートが遅れている言い訳です。

とはいえ、先日58歳になった僕の脳味噌と体力を考えると、残された時間はあまり長くないと考えるべきだと思います。先を急ぎたいと思います。

【永遠の夢    その後はこのレターをどうしたいのか?】

4つ目の夢は未来のその先、これを辞めた後の夢です。
夢が実現した時、そのチャレンジは終わるわけですが、本当の夢は実現した後の状態のことなんです。
僕は自分が力尽き、このレターもやめ、何もできなくなった後、そして死んだ後、「ランドリソース」という仕組みが世界の一部を変化させ、古いものと新しいもの、小さなものと大きなもの、強い者と弱いものが、生き生きと共存する新しいバランスの担い手となることを夢見ています。
それを担ってくれるのは、間違いなく僕より若いみんなであり、みんながこれから生んで育てる子どもたちです。

もしかしたら、このレターが発掘され「なんと、21世紀初頭にこんなことを考えた人がいたのか?」なんてことになるかもしれませんが、ま、それが死後の僕の夢ですね。
そうなるためには、何回死んでも惜しくはありません。
(まつむら塾より転載)