複式簿記のススメ

今年も確定申告の季節がやってきた。

12月決算の法人を2つ持つ僕にとっては、個人を含め3つの申告をしなければならない。

さぞ大変だろう・・・と思われるかもしれないが、そんなことはない。

それどころか、待ちに待った決算の時期がやってきて、僕はワクワクしている。

待ちきれないので、決算はもう全部終わっている。

なぜそれほど決算が好きかというと、「複式簿記」が面白いからだ。

多くの人が「複式簿記」と聞いただけで寒気を覚えるかもしれないが、それは「食わず嫌い」というものだ。

まず、複式簿記を「難しい」と決めつけるのは大間違いだ。

なぜなら、複式簿記は世界中で使われているやり方だ。

世界の人を馬鹿にするわけではないが、簡単でなければ普及するはずがない。

複式簿記の起源は諸説あるが、15世紀ごろベネチアやジェノバの商人を経てヨーロッパ各地にもたらされた。

日本にも江戸時代には大福帳と呼ばれる独自の仕組みがあったが、明治6年に福沢諭吉がアメリカの簿記教科書を翻訳するなどして、様式の簿記に取って代わった。

やがて企業の成長と共に簿記の仕事も複雑化し、経理という仕事が確立したことは素晴らしい。

だが、決して特殊な人しか扱えない「専門知識」でなく、誰もが使える「世界の常識」であることを忘れてはならない。

複式簿記の特徴は、お金の動きには原因と結果の2面性があることに着目したこと。

原因(借方Debit)と結果(貸方Credit)の合計は常に等しいので、足し算だけで出来る簡単な仕組みとなった。

そしてもう一つ、会計には貸借(ストック)と損益(フロー)があるのだが、複式簿記にすることでこの2つを同時に管理できる。

その結果、単に「簿記」と言えば複式簿記を指し、会社の決算報告や個人の青色申告では複式簿記により作成された貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)が義務付けられている。

と、こんな説明を聞いてもピンとくるわけが無い。

僕は20年前、会社を潰し新しい会社を作る時、お金が無いのでパソコンで業務システムを自作した。

特に経理は素人なので、まずエクセルで枠組みを作り、それを順次アクセスに移していった。

その際、日々の出納帳から貸借対照表と損益計算書を作る簡単な表を作るうちに、複式簿記の仕組みに気が付いた。

まさにこの時、足し算と引き算が混ざった表など作れないことから、足し算だけで出来ると気が付いた。

おかげで今でも、僕の会社だけでなくいくつかの会社や団体の会計を、全部簡単なエクセルシートで処理している。

このやり方のメリットは、1年やって決算を経験すれば、誰でも自分で出来るようになることだ。

僕はみんなの経理屋さんになりたいのでなく、みんなに経理のやり方を教えたい。

確かに決算とは、所得税や法人税を払うため、所得を申告する手続きだ。

だから、税金の無いタックスヘブンの国では、決算は行わないそうだ。

だが僕が経理にこだわるのは、税金を逃れるためでなく利益を減らすためだ。

ビジネスの利益とは、余ったお金のことで、仕事をしない株主に献上する金のこと。

僕が非営利ビジネスにこだわるのは、ビジネスの利益でなく、社会の利益を追求したいからだ。

というわけで、今年もセミナー行います

ど素人起業セミナー「複式簿記」 http://nanoni.co.jp/diy20190106/

ちゃっかり宣伝でした。