地域編で学ぶのは、あなたのやりたいことが社会とどんな関係にあるかを考えるやり方です。もしもあなたが、「社会にはあまり興味が無い」というなら、それはあなたの目的を社会と共有する気がない証拠。まずはその点を自分に問いかけてみてください。「社会にアピールする気のない事業」は、この塾では取り扱いません。必ず「普及を前提とする目的」を用意してください。
次に必要なのは、・・・
この地域編では、下記の5回に分けてやりたいことと社会の関係をご説明します。
B31.地域と市場
ビジネスは地域が求めているものを提供できているか
- 市場としての地域(what)
- 地域経済の自律(why)
- ビジネスの仕組み(how)
- 市場の損得(who)
- 市場の魅力(where)
- 市場の課題(when)
ワークショップ 売上と利益
B32.地域と資源
地域ではビジネスに必要なものをそろえることが出来るか
- 地域と資源(what)
- 十分な資源の調達(why)
- 地域の選定と探索(how)
- 資源の種類(who)
- 資源の内容(where)
- 資源の効果(when)
ワークショップ 自給自足と損得勘定
B33.地域と格差
ビジネスがもたらす地域の悩みをビジネスで解決できるか
- 格差とは何か(what)
- 格差の原因(why)
- 格差ビジネス(how)
- 格差と個性(who)
- 格差と活力(where)
- 格差と競争(when)
ワークショップ 勝ち組と負け組
B34.地域と情報
誰もが知っている情報と誰も知らない情報をどう使うのか
- 情報とは何か(what)
- 情報の目的(why)
- 情報の処理(how)
- 人と情報(who)
- 地域とメディア(where)
- 情報と時間(when)
ワークショップ 情報パッケージ
B35.地域と世界
地域から国を超えて世界を見渡すと何が見えてくるか
- 地域と世界の関係(what)
- 自分を知るため(why)
- 世界を知ること(how)
- 人類の中の私たち(who)
- 世界の中のここ・これ(where)
- 歴史の中の現在(when)
ワークショップ 同じことと違うこと
「地域(社会)」とは、あなたの計画や理想が実現する範囲のこと。実社会に対し及ぼし合う影響や求めあう必要性と、その結果として世界における社会の位置づけや役割がどうなるかなど、周囲との関係を考えます。
ここでお話しすることは、すべて僕が自分で考えついたことで、誰かに教わったことは一つもありません。だからそれらは、何一つ目新しいことでなく、すべてあなたが当たり前のこととして知っている内容に違いありません。でもあえて、それらを順に説明しますので、あなたの事業目的を題材にしながら確かめてください。きっとあなたの頭はくたくたになると思います。でもそうすれば、あなたの事業目的は、理屈編の終了と同時に完成することをお約束します。
その答えで良いかどうかはあなたにしかわかりません。その答えが実現するかどうかは、やってみなければわかりません。そして、それが成功かどうかも、本当はあなたにしかわかりません。しかし問題はそのあとです。そうして出来上がったあなたの事業目的が、本当にあなたの実現したいことなのか、あなた自身が判断します。そして、実行に移すのか、手直しするのか、取りやめるのかを決めることです。なぜなら、あなたの本当の思いは誰にもわからないから。そしてまた、あなたの判断が正しいかどうかも、あなた自身でさえわからないかもしれないからです。
大切なのは、事業目的に込めた思いを、すべて言葉にして説明することです。この説明があなたを離れても自立して一人で歩きだし、あなた自身ですらその目的に従うようになった時、それは現実になっていきます。それを堂々と行い、本気で取り組む姿勢を見せることが大切です。