交流編で学ぶのは、自分のやりたいことを、自分や周囲の人々に伝え、賛同を得て動かすやり方です。コミュニケーションの基本は、相手の身になって考えることですが、ここで必要なことは、相手があなたの身になって考えてくれるようになることです。そのためにまず、あなた自身があなたのことを知ることから始めます。自分を知らなければ相手に自分を知ってもらうことなど出来ません。
この交流編では、下記の5回に分けて「やりたいことの伝え方」をご説明します。
B21.二人の自分
自己紹介の内容を相手に応じて少しずつ変えるのはなぜか?
- 自己紹介の必要性
- 自分の姿
- 動物か人間か
- 無難な自分
- 自分とは何か(who)
- 自分と行動
ワークショップ 第1印象と第2印象
B22.清書の意味
自分の考えていることをうまく説明できないのはなぜか?
- 清書の意味(what)
- 説明と理解(why)
- 定義と意味(how)
- やりたいこと(who)
- やるべきこと(when)
- やれること (where)
ワークショップ 書類の仕上げ方
B23.表現の工夫
説明だけでは肝心なことを相手に伝えられないのはなぜか?
- 表現とは何か(what)
- 自発的な理解(why)
- 発信の工夫(how)
- 表現の自由(who)
- 形と意味(where)
- 行為と意思(when)
ワークショップ 伝達ゲーム
B24.伝達の確認
相手に問いかけても質問をしてもらえないのはなぜか?
- 伝達とは何か
- 伝達の内容
- 伝達の確認
- 伝達の効果
- 伝わらない理由
- 伝えなければならないこと
ワークショップ 質問の誘発法
B25.感動の共有
話が面白いと理解が出来て人にも伝えられるのはなぜか?
- 感動とは何か
- 感動の目的
- 感動のメカニズム
- 感動の担い手
- 感動のカタチ
- 感動の効果
ワークショップ 面白いの作り方
「交流(コミュニケーション)」だけが自分を知るための手段であり、自分のことを教えてくれる書物や教師は存在しません。「交流」のプロセスの中で自分の願いや覚悟と向き合い、計画や理想の適否を確認します。
ここでお話しすることは、すべて僕が自分で考えついたことで、誰かに教わったことは一つもありません。だからそれらは、何一つ目新しいことでなく、すべてあなたが当たり前のこととして知っている内容に違いありません。でもあえて、それらを順に説明しますので、あなたの事業目的を題材にしながら確かめてください。きっとあなたの頭はくたくたになると思います。でもそうすれば、あなたの事業目的は、理屈編の終了と同時に完成することをお約束します。
その答えで良いかどうかはあなたにしかわかりません。その答えが実現するかどうかは、やってみなければわかりません。そして、それが成功かどうかも、本当はあなたにしかわかりません。しかし問題はそのあとです。そうして出来上がったあなたの事業目的が、本当にあなたの実現したいことなのか、あなた自身が判断します。そして、実行に移すのか、手直しするのか、取りやめるのかを決めることです。なぜなら、あなたの本当の思いは誰にもわからないから。そしてまた、あなたの判断が正しいかどうかも、あなた自身でさえわからないかもしれないからです。
大切なのは、事業目的に込めた思いを、すべて言葉にして説明することです。この説明があなたを離れても自立して一人で歩きだし、あなた自身ですらその目的に従うようになった時、それは現実になっていきます。それを堂々と行い、本気で取り組む姿勢を見せることが大切です。