必要なのに

例年のことながら、煮え切らない天候を経てようやく迎えた梅雨入りが、うっとおしいはずなのに清々しいのはなぜだろう。
実は先月、緊急事態を迎えたある法人を立て直すため、せっかく臨戦態勢を整えたのに、完全に肩透かしを食らってしまい、僕の心も体もウダウダしていた、
たとえスカッと晴れない梅雨だろうと、今のウダウダから脱したいと、抱える業務の棚卸をしていたら、目先の課題に眼を取られ、やるべきことを見失いかけていたことに気が付いた。
そこで、今の自分の原点である「(株)なのに」のサイトを見直すと、「必要なのに誰もやろうとしないことに挑みます」と書いてある。
そこで、今日は、目の前にある答えをあなたと共におさらいしたい。
そして、とっ散らかし状態の多くの取組を統合しながら加速したい。

そもそも「必要なのに誰もやろうとしないこと」とは何なのか。
それは、正確に言えば「誰かに必要なのに、自分以外に誰もやろうとしないこと」つまり「自分こそがやるべきこと」の言い換えだ。
これは決して僕だけでなく、誰もが挑むべきことのはずだからこそ、これに挑む価値を感じる。
つまり僕は、一部の人でなく誰もができることに価値を感じている。
金儲けも、偉くなるのも、有名になるのも興味が無いのは、実際にごく一部の人しかなれないから。
そんな事よりも、やりたいことの実現を手伝う起業支援、自身の経験を初めての人に提供する創業支援、そしていつまでも諦めない仕組みを作る継続支援など、誰もがやるべきことはいくらでもある。
こうして僕は、起業支援に実現学、創業支援に破綻学、継続支援に地主学を生み出した。
さらには、地域での起業を支援する「アントレハウス」や、起業と継続を支援する「日本土地資源協会」、そしてすべての支援をセミナー展開する「まつむら塾」など、新たな仕組みを生み出すばかりに夢中になり、手に余るようになっていた。

そこで今回、松村業務は「(株)なのに・取締役」の他、友人と立ち上げた「(株)KITAKEN・取締役」、そして「(一社)日本土地資源協会・代表理事」の3社に絞り込み、その他の支援サービスを(株)なのにの「アントレハウスプロジェクト」に統合する。
「アントレハウス」は会員制のコミュニティとし、これまでの「フリーパートナー」に加え「アントレメンバー」を募集して、それ以外の一般参加者の各セミナー受講料を値上げする。

フリーパートナーアントレメンバー(※1)一般
会費10,000円~/月1,000円/月0円
よろず相談0円/回0円/回初回0円
アントレMTG(※2)0円0円初回0円
各種セミナー(※3) 1,000円/回3,000円/回5,000円/回(※3)

なお、このコミュニティの運営は全て松村が行うが、そもそもメンバー相互がサポートし合う関係づくりを目指している。
なので、メンバー相互のパートナー契約や、新たなコミュニティの生成も促進し、将来的にはこのコミュニティ自体も誰かに継承して欲しいと思う。

それと、一般参加者に対する「初回0円」について、少し説明を加えたい。
初回無料とは、もちろん新規参加者に対する誘い水だが、初回では終わらない「継続」を目指していることの表明だ。
もちろんそれは、契約に縛られた継続でなく自発的意思によるもので、いつでも自由に退会できるようすべての費用は月額性にしている。
したがって、全てのイベントは初回無料で参加でき、満足した人だけが次回以降有料で参加して、満足できなくなったら即刻退会して欲しい。
これはセミナーでも同様で、単発以外のセミナーには、必ず参加無料のガイダンスセミナーを用意しているし、よろず相談も同様だ。
僕が初回無料の継続サービスにこだわるのは、究極の後払い方式を目指すから。
つまり、初回無料で満足した人が次回支払う料金を、初回分の後払いとすることで、満足できなかった最終回の分が無料になったと考えて欲しい。

こうすることで、提供側は継続を目指して必死になるし、受け手側には損はない。
たとえ前払いでも、満足を予想できるレストランや娯楽施設と違って、僕の取り組むサービスからは満足を得られる保証はない。
だが、そんな難しい課題だからこそ、挑む価値があり、それを後払いにするのは当然だ。
むしろ、この仕組みを逆手にとって、「途方に暮れる難問こそ大歓迎!」と、僕は豪語する。
随所にちりばめたそんな仕掛けも、僕はみんなに伝授したい。
と、気が付けば僕のもやもやは終わりに近づき、次第に梅雨の土砂降りが近づいてきた気がする。
あなたの困りごとメールが待ち遠しい。