革命シュビドゥバ

革命という言葉をググってみた。
革命(かくめい、(英: revolution)は、権力体制や組織構造の抜本的な社会変革あるいは技術革新などが、比較的に短期間に行われること。対義語は守旧、反動、反革命など。
「レボリューション」の語源は「回転する」の意味を持つラテン語の「revolutio」である。
古くは天体の回転運動を示す言葉として使用され、そこから周期が元に戻ることを示すのにも使われるようになり、後には的変革を表わすようになった。
また漢語の「革命」の語源は「天命が改まる」の意味で、王朝交代に使用された。
だが僕は、この説明に対して「強烈な違和感」を感じるので、今日はそれを語りたい。

革命が短期間に行われる抜本的な変化であることに、僕は一つも異論はない。
僕が感じる違和感とは、その変化を権力や政治そして王朝などの話に膨らましていること。
そのため、僕ら自身が語っても、誇大妄想と思われてしまい、うかつに使えないタブー語化していることだ。
英語のレボリューションや漢語の革命が、巨大な変革を意味する言葉であることを否定するのではない。
なぜそんな言葉を誰もが使うようになったのかを考えることこそが、大事なことに思えるからだ。

これを僕に確信させてくれたのは、ジョンレノンが歌う「レボリューション」だった。
 革命が必要だと君は言う_まぁ、そりゃあね_みんな世界を変えたいと思ってるよ
 革命は進化なんだと君は言う_まぁ、そりゃあね_みんな世界を変えたいと思ってるよ
 だけど破壊してでもやろうと言うなら_僕は仲間に入れないで_僕の事は人数に入れないで
  わからない? 世の中は_大丈夫_大丈夫_上手くいくさ
 現実的な方法があると君は言う_へぇ、そうかい_是非その計画を知りたいね
 寄付金をくれだって?_へぇ、そうかい_出来ることをやっていこうか
 でも、憎しみで動いている奴らの為に、お金を集めているなら_一言言わせてくれよ、なぁ兄弟、ちょっと待ちな
  わからない? 世の中は_大丈夫_大丈夫_上手くいくさ

ジョンは、スローテンポのロックンロールで革命を笑い飛ばす。
そして3番で、ジョンは「世界でなく自分を変えな!」とあっさり言いのける。
 社会の構造を変えてやると君は言う_へぇ、そうかい_自分の頭から変えてみなよ
 それが社会の為になると君は言う_へぇ、そうかい_自分の心を自由にしてやりなよ
 でも毛沢東の写真なんか持ち歩いてるようじゃ_どのみち上手くいかないさ
  わからない? 世の中は_大丈夫_大丈夫_上手くいくさ
「革命」を歌うジョンの横で、ポールとジョージが「シュビドゥバ」とおちょくるのを聞いて、50年前の僕は、ビートルズの図々しさにあきれていた。

だが、年を取り、様々な経験をするうちに、次第に僕はこの歌の意味が分かってきた。
革命とは、世界”を”変えるのでなく、自分を変えることで世界”が”変わること。
レボリューションとは、自分が回転するから世界が回転して見えることなんだ。
なので、僕の全ての取組は、現状のまま実行する。
居るだけの仲間と、有るだけの資源と予算で、現状の法律やルールの範囲内で着手する。
短期間というより、一刻も早く瞬時に始める。
だからこそ、誰にでもできて、どこででもできるから、もしかするとそこらじゅうで同じことが起きるかもしれない。
許可を得たり、賛同を得るのは後回し。
言ってからやるのでなく、むしろやってから説明するのが僕のやり方だ。

そんなわけで、僕は頼まれたことはとりあえず引き受けるし、誘われたらとりあえず行ってみる。
それを知った人たちは、即座に何かを語りだし、何かを求めてくる。
なるほど、革命なんてみんなで楽しくシュビデュバだ。
ここでは和訳を紹介したが、元の歌詞(英語)も見て欲しい。
https://lyriclist.mrshll129.com/beatles-revolution/
そして良かったら、ジョンのふざけた歌声を聞いて欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=BGLGzRXY5Bw