ほぼ週刊【松村拓也のメールマガジン】
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こんにちは、松村拓也です。
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054 目次

1. 今週の頭の中:世帯数問題
2. リリースから お休み
3. 自分の意見の作り方(017【あいまいな意見】20160522)
4. 来週のお誘い情報
5. アクセスポイント
6. このメルマガについて


1. 今週の頭の中:世帯数問題

「世帯数問題」とはググっても何もヒットしない、ある意味で僕の造語だ。日本の人口は1985年に1億2千万人を超えたのちに頭打ちとなり、2008年12月をピークに減少し始めたが、世帯数はその間も増加を続けていた。たとえ人口が増えなくても、世帯数が増えれば経済需要は増加する。人口減少は経済を縮小させるというかつての議論はどこへやら、成長を前提とした経済運営が今日現在もまかり通っている。しかしついに、2015年から世帯数の減少が始まった。今度こそ、間違いなく縮小型社会への移行を余儀なくされると僕は思う(数値データは、「人口・世帯数の動向」を参照されたい)。僕が「空き家が社会に及ぼす迷惑」でなく、「空き家発生のメカニズム自体」を問題視しているのは、空き家がまさに、この世帯数問題の産物であり、これから始まる「社会縮小」という現象のホンの一面にすぎないからだ。

世帯数と社会の関係をもう少し細かくイメージしてみよう。世帯とは「実際に同一の住居で起居し、生計を同じくする者の集団」と言われるとおり、社会的・経済的な生活単位のこと。同一の住居に暮らすということは、同一の台所を使い、同一の浴室を使い、同一のトイレを使うこと。したがって、これらの設備は、少なくとも世帯数分必要となり、そこで使われる冷蔵庫や洗濯機などの家電製品や生活用具、自動車なども、世帯数に応じて必要になる。日本では、5年に一度国勢調査を行っているが、その対象は「日本に居住している全ての人及び世帯」とされ、世帯が社会生活の単位であることをよく表しており、空き家の数もこのデータを利用して「供給住戸数-世帯数」で算出している。多人数世帯の分裂によって増加し続けた少人数世帯が無ければ、建売住宅やマンションなど「不動産の細分化」による住宅供給を買い支えることはできなかっただろう。

さて、これらすべての商品需要が世帯数とともに減少すると、一体どうなるのだろう。すべての商品は供給過剰となり、生産を減らすか外国に販路を求めるか、または新たな需要を掘り起こし、新製品を開発することになるだろう。そして売れ残り以上に、不要品となり大量のごみが発生する。ごみの処分は生産や販売よりも難しく、その多くが放置され部屋を埋めていく。空き家の多くが活用できずにいるのは、部屋が不要品で埋め尽くされ使える状態でないからだ。それは亡くなった家族の遺留品だけでなく、独立していった子供たちの思い出も少なくない。世帯数とは、こうした遺留品や思い出という置き土産を残したままで増殖を続けてきたため、ひとたび減少を始めると今使っているものと合わせて2倍のごみが出る。そして、先ほどの新規需要の減少と合わせれば、成長に対する3倍の足かせになるように思える。

深刻な問題のはずなのに、「世帯数問題」が語られることがまだ少ないのは、これまでの成長型経済では対処できない問題だからだと僕は思う。だがそれは、成長型経済の欠陥ではなく宿命であり、今必要なのは成長型経済を否定するのでなく、その欠点を補完する仕組みを付加することだ。あえて言うならば、「グローバルな成長型経済」の対極に位置する「ローカルな持続型経済」だ。世帯数の減少に対し、これまでと逆の発想を持って対処しても、それを成長経済に反映し、グローバルな一般解を得ようとするから無理がある。そもそも世帯数の増加プロセスは、成長型経済システム上で起きた現象だ。世帯数の増加は、成長型経済がもたらしたと言ってもいい。

統計を見ても、富裕国ほど少人数世帯数が多く、貧困国においては多人数世帯が多い(こちらのexcel表参照)。おそらく理由は簡単で、お金がなければ一人暮らしはできないから、逆に言えば、多人数で暮らすのは貧しくて相互扶助を必要としているからだ。
だとしたら、世帯数の減少とは何なのか。それは人口の減少に伴う現象というよりは、成長経済の限界だと僕は考える。豊かになった人々が消費の欲求を失い、次の豊かさを求め始めたとしたら・・・経済は成長せずとも継続さえすれば十分で、むしろお金でで買えない新たな価値を求め始めたのではないかと僕は考えたい。「お金の価値」とは「モノやサービスを購入できること=他人に何かをやってもらう価値」だとしたら、「お金で買えない価値」とは「モノやサービスを購入しないこと=自分で何とかする価値」だと考える。例えばシェアハウスやグループホームといった概念が、世帯数の減少を招いている。そこには、共に暮らすことにより「互いが無償で与え合う=シェア」という金銭に頼らない持続の仕組みが存在する。これを無理やり対価型のビジネスにすると、その魅力が消えうせる。対価型でない、自らも汗をかく面白さこそが、新たな価値なのかもしれない。

このように従来と真逆の発想で、僕はこの問題に取り組みたい。1世帯=1住戸という発想だから、世帯数の減少が問題化するのであって、1世帯=複数戸であればむしろ生活はより豊かになるはずだ。これまでなら「3戸使えば賃料も3戸分」だったのを、「3戸使っても賃料はゼロ、その代わり一緒に畑を耕して、みんなで稼ごう」みたいにすればいい。世帯数の減少により余ってくる資源を、みんなでうまく活用すれば、小さくても持続可能な経済が生まれるはず。かつて世界がグローバル化するまでは、誰もがそうしてきたはずだ。だからこれは、決して目新しいことではない。昔のやり方を思い出し、最新技術とうまく使い分ければいいだけのことだと僕は思う。

世帯数の減少は、成長のない暗い世界の始まりではない。お金の力で自立という名の孤立を深め、自宅に居ながらにして世界とつながっている錯覚に陥った人たちが、もう一度外に出て、近所の人々や身近な世界と実際につながろうとする、むしろ大きな前進だと僕は思う。だがそれは、地域ごとどころか世帯ごとにも異なる答えを探さなければならず、世界の人々が一つの正解を目指すことで発展してきた成長型経済や既存の社会システムは、当てにできそうにない。我々一人一人の個人が、身近な世界を自分で作るという「頭の切り替え」が必要だ。「途上国の国民は貧しいが明るい、一方で先進国の国民は豊かだが暗い」という話を聞くが、この「豊か」という言葉はかなり怪しい。「金持ち=豊か」という先入観を捨て、自分の豊かさを模索するのに、モノ余り・土地余りの時代は絶好の好機だと僕は思う。ここはひとつ、「問題解決を先送りして目先の金もうけ」に走るのでなく、「金もうけを先送りにして目先の問題解決」に取り組んでみないか?

■無料サロン:松村拓也の頭の中
このサロンは、松村拓也が初めに脳から湧き出した文章を書きとめる場所です。
ブログなどで公開する前に、皆さんの率直な意見を聞きたくて、グループを作りました。
どなたでも無料で参加できますので、気軽に申請してください。
初対面の方は、事前にメッセージをくださいますようお願いします。
https://www.facebook.com/groups/1662964560608124/

【フェルミのパラドックス】20151115

この宇宙には数えきれない星があり、その中には地球と同じような星も多数あり、もしも生命が自然に誕生したのなら宇宙全体には数多くの生命が存在して、その中には人類よりもはるかに高度な文明を持っていてもおかしくない。自然科学の研究者の大部分がこの説を支持している、いや、否定できずにいる。それなのに、地球外の生命からの電波や地球にやってきた記録はもちろんのこと、彼らの存在を示唆すような痕跡すら、まだ何一つ見つかっていない。1950年、エンリコフェルミという物理学者が同僚と昼食を取りながら「彼らは一体どこにいるんだ?」とつぶやいたことから、地球外文明の存在の可能性の高さと、そのような文明との接触の証拠が皆無である事実の間にある矛盾のことを示す言葉として普及したのだそうだ。あなたはひょっとして、「科学者って暇な人たちだな」と考えるかもしれないが、これは「疑問を持つ」という瞬間を捉えたとても貴重なエピソードだと言える。・・・

2. リリースから お休み


先週はSHO-KEI-KAN展Ⅲの対応で、発信をさぼりました。来週頑張ります!

3. 自分の意見の作り方(松村拓也サロンのご案内)

「松村さんの話は面白い!」ってよく言われますが、それは単に「自分の意見」 だからです。
だから僕は、あなたの言葉を「あなたの意見」と感じた時、必ず「面白い」と感じます。
このサロンでは、僕の発信した意見を引用し、その背景や作り方などを解説します。
メンバーの皆さんからは、ご意見だけでなくお題の提供も大歓迎です。
僕の意見をタタキ台にして、大いに議論しましょう!
月額1,000円の会費制ですが、初月は無料ですので気軽にお試しください。
http://synapse.am/contents/monthly/matsumuratakuya

今週の投稿

017【あいまいな意見】20160522

僕が取り組む土地資源の活用とは、所有者の立場になり、所有者の支援をすることで、所有者と共に「所有権」を行使するというやり方です。土地や建物を使って何かをするには、必ず所有者の許可や同意が必要ですが、いちいちその同意を取るのが面倒だから、不自由なルールや制約ができたのです。自分自身が所有者であれば、そんな制約はありません。なので僕は、所有権を行使せず、土地や建物を持て余している所有者のサポートをしながら所有者になってしまおうと考えました。そこで肝心なのは、所有者の願いを叶えることです。所有者は自分の願いが叶うのなら、僕たちにその許可を与えます。そしてその願いを共有できれば、僕の願いも叶うわけです。そのためには、所有者の意見を引き出し、理解しなければなりませんが、それは困難を極めます。なぜなら、その意見がはっきりしないからこそ、所有者は土地を持て余すことになってしまうからです。・・・

4.今週のお誘いイベント

(月)05/23 □自宅作業日
(火)05/24 □午後から笑恵館にいます
17-19時 ★笑恵館クラブ運営会議
http://shokeikan.com/info/office_mtg
(水)05/25 □自宅作業日
(木)05/26 □終日笑恵館で面談可能
(金)05/27 □午後から笑恵館にいます
18-21時 ★ビジーネス教室
http://shokeikan.com/info/business
(土)05/28 □午後から笑恵館にいます
(日)05/29 休業日

今週はSHO-KEI-KAN展の終わり一段落。
相談のある人、一杯やりたい人、歓迎です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
凡例
□面談歓迎:仕事してますが、あなたのアポを優先します。
■同行可能:よろしければ、僕の訪問先にお連れします。
★参加可能:僕の参加予定イベントで、あなたも参加可能なもの
松村の予定はこちらで公開しています。http://nanoni.co.jp/schedule


5.アクセスポイント

松村拓也
メール takuya@nanoni.co.jp
携帯 090-9830-3669 taku8823@ezweb.ne.jp

自宅 株式会社なのに(平社員)
〒226-0016 神奈川県横浜市緑区霧が丘3-15-1
http://nanoni.co.jp/

職場 一般社団法人日本土地資源協会
ビジネスリーグプロジェクト事務局

〒157-0073
東京都世田谷区砧6-27-19 笑恵館
http://land-resource.org/
http://shokeikan.com/


6.このメルマガについて

松村拓也とご縁のあった方に、日々の活動やブログ記事の抜粋などの情報をほぼ毎週お届けします。参加希望、ご意見、ご質問など、何でもこのメールに返信してください。

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