A12_6.時間と答え(when)

時間とは「いつ(when)」のこと。遠い過去から永遠の未来まで、世界で起きるすべての変化や出来事のことです。「人間」や「空間」と違って、「時間」は見ることも触ることもできないため、時計やカレンダーなどの形を与えて扱いますが、本当の時間は「過去、現在、未来」という方向性を持った概念です。私たちが感じることができるのは常に「現在」だけで、そこから抜け出して過去や未来に行くことはできません。それは、過去から未来にむけて進む「現在」だけが存在し、これまでを「過去」、これからを「未来」と言っているのに過ぎないからだと思います。しかし、私たちは、過去を振り返り、未来を想像することができます。肉体は現在から逃れられなくても、思いは過去と未来を自在に行き来することができます。世界中のすべての時刻と時間を自由に参照・閲覧し、自由にデザイン・表現できるのが「いつ(when)」です。

 

「なぜ」は「理由と目的」のことですから、まずは「理由や目的がいつのことか?」を考えます。私たちは「いつ」を「過去、現在、未来」のそれぞれ全く違う方法で感じ取ります。「過去」はすべて実際に起きたことなので、変更できない真実があり、正しい答えは一つだと分かっています。それに対し「未来」はまだ何も起きていないことなので、そこに真実は存在せず、答えは無限にあり得ます。そして「現在」は今この瞬間なので、いつもあっという間に過ぎ去ってなかなか思うようになりません。しかし、理由と目的は現実でなく自分の思いなので、時間軸のどこにでも自由に設定可能です。「織田信長は本能寺で死なないで欲しい」と過去を願うのも、「将来太陽が燃え尽きたらどうしよう」と未来を心配しても構いません。そして、理由と目的の期間(長さ)も明確にする必要があります。目的実現をどれくらい持続させたいのか、あなたの思いを示してください。

 

しかし「実現」を前提とするなら、「目的」を過去に設定してはいけません。さらに先の未来に感じる不安が理由となる場合もあるでしょうから、理由と目的の順番はかまいませんが、これから挑むゴールは未来になければなりません。未来は誰にもわからないので、正解もありません。自分の価値基準で自由に想定してこそ目的の価値があります。「過去には現実があるが未来には無い」と言いましたが、正確には「無い」ではなく「まだ無い」です。明日になれば明日が来るし、来年になれば来年が来ます。明日の天気を予想する「天気予報」は、「当たり外れ」がありますが、明日の晴れを願って作る「テルテル坊主」は、たとえ雨でも「外れ」とは言いません。「目的」という思いは、「天気予報」でなく「テルテル坊主」です。実現とは願いを叶えること。どんなに人工知能が発達して予報精度が上がっても、願いが叶うようにはならないと思います。

 

そして最後に、「方法」は必ず「現在」にし、すでにやっていなければなりません。さもないと、あなたのやりたいことはいつまで経っても始まりません。現実は「すでにやっている」と「まだやっていない」のどちらかです。そのはざまに「現在」があるとしたら「すでにやっている」以外は「まだやっていない」となるはずです。それでは一体いつから「方法」は始まるのでしょう。私たちは「やる」と言いますが、これはまだやっていない状態です。「やらない、やります、やる、やるとき、やれば、やれ」と、動詞をいくら活用しても一向に始まりません。「方法」を実行するには準備が必要ですが、だとしたらすぐに準備を始めることです。準備の前に計画が必要ならすぐにそれを始めましょう。方法のために必要なことは、つまりすべてが方法です。本当にやりたいことならば、やりながら考えるべきだと思います。

 

そもそも「なぜ(why)」と「どのように(how)」は、「なぜ(why)」が先でなければ実現じゃない・・・と申し上げてきたのに、ここに来て、すでに「どのように(how)」を始めていなければ、実現はおぼつかない・・・と私は言っています。だとしたら、「なぜ(why)」はとっくのとうに持ち合わせていなければなりません。そうなんです。あなたはすでに立派な「なぜ(why)」を持っています。いや私の想像では、すべての人が物心つく頃から持っていると思います。でも多くの人がそれを自覚せず、説明しようと努力しません。誰もが自分の「理由と目的」をもって生きているのに、そうと知らずにいるだけです。私は「あなたの理由と目的を作りなさい」と言っているのでなく「あなたの理由と目的を説明しなさい」と言っているんです。あなたはすでに持っているし、すでに始めているのだから。

 

■課題

45文字で書いたあなたの「なぜ(理由と目的)」の、時期と期間を考えてみよう。

45文字で書いたあなたの「どうやって(how)」の内、すでにやっていることは何ですか。

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