A12_5.空間と答え(where)

空間とは「どこ(where)」のこと。有形・無形を問わず、世界に存在する「全てのモノ」のことです。「人間」や「時間」は「モノ」ではないので「空間」とは別物ですが、私たちはその説明のために「言葉」というモノを使っているわけです。また、「空間はモノ」という表現にも違和感を感じるかもしれませんが、それは居場所の問題です。自分が中にいれば、そこは部屋や廊下などの空間ですが、外から見ればそれは家や建物といったモノとなります。それらを総称して「空間」と呼び、それを探すときは「どこ(where)」という疑問を使います。

 

「なぜ」は「理由と目的」のことですから、まずは「理由や目的がどこにあるか?」を考えます。私たちは「どこ」を5感で感じ取り、頭の中でイメージ化します。つまり、見たり聞いたり触ることで、世界を知り理解します。見てわかることは、大きさや数、形、分布などの外見。においや音からわかるのは、中身や周辺の様子。そして触ることにより温度や材質です。つまり、空間とは「内外の様子」のことであり、「理由の様子」と「目的の様子」を示すのが空間の役割です。例えば、美しくなりたいという願いはどういう状態のことなのか、またどういう状態だったからそう願うようになったのか。空間とは、理由や目的を思い浮かべたときの様子や状態を意味します。

 

理由は実現を思い立つ出発点であり、目的は実現が目指す到着点です。出発点と到着点がはっきりしなければ、出発も到着もできません。だからこそ、理由と目的の双方がどのような空間なのかを明確に説明する必要があります。そこで、世界のあらゆるモノを説明するのに、いい方法を考えました。あらゆるモノを、「周囲・形・中身」の3つで説明する方法です。全てのモノは世界の一部分のはずです。部分には必ず外と中があり、その境目が形です。例えば「美しい」とは「周囲・形・中身」の内「形」のことを言っています。そしてその美しさは、内側や周囲とどういう関係にあるのかを説明することで次第に具体化していきます。内面が現れた美しさ、景色にマッチした美しさなど、「周囲・形・中身」の様子をイメージすることが、具体化の助けとなります。

 

「理由と目的」が明確になれば、それをつなぐのが方法です。「出発点」と「到着点」が明確になれば、実現にたどり着くための方法を具体的に考えることができます。ます初めに、2つの点の位置関係を考えます。もしも違う場所にあるなら、移動しなくてはなりません。そして2つの点の様子が異なるのであれば、変化しなければなりません。ここでまた「周囲・形・中身」を利用します。まず初めに、「周囲が違う」ということは「場所が違う」の他に周囲の様子が変化するケースが考えられます。次に「形が違う」ということは、色などの姿だけが変わる場合と周囲と中身の双方が変化する変形も考えられます。そして「中身が違う」は形や周囲に変化はありません。しかし「変化」とはそもそも「時間」の問題で、私たちは時間の経過なしに変化を説明することはできません。「空間」で説明できることはあくまで「ビフォー・アフター」つまり、変化の前後の様子とその違いです。でも世界は決して同時進行しているわけではありません。あなたが目指す未来の姿は、どこかですでに実現しているのかもしれません。

 

人間・空間・時間はそれぞれ全く異なるものですが、それらを説明する道具は空間しかないということは先ほども述べました。確かに言葉は便利ですが、言葉は世界の何かを指し示しているに過ぎず、決して世界が言葉でできているわけではありません。だから私たちは、世界をよく見て、よく聞いて、その実態を知ることが大切です。そして、それを説明するためには、いつも最良の言葉を探し続けるしかありません。それが日本語でも英語でも関係ありません。見当たらなければ自分で作るだけのことだと思います。

 

■課題

45文字で書いたあなたの「なぜ(理由と目的)」を、出発点と到着点の「2枚の絵」にしてみよう。

45文字で書いたあなたの「どうやって(how)」が取り扱う、「出発点と到着点」の違いは何か。

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