A12_2.答えは何のため(why)

答えとは「実現」のこと。実現のなぜ(why)とは、[理由と目的]のことです。実現した後であれば、その[理由と目的]の両方を明確に説明することができますが、初めはどちらか一方がきっかけとなって実現を目指し始めます。楽しそうな人を見て自分もそうなりたいと考えるのは目的ですが、なぜそんなことを願うのかと顧みた時の楽しくない自分が理由であり、これは目的から理由が見つかるケースです。もちろんその逆に、仕事に追われ楽しくない日々を送るうちに、時には楽しみたいと考えるようになれば、それは理由から目的が生まれるケースです。

その順序はどちらでも構いませんが、普段漠然と考えている「なぜ(why)」が、[理由と目的]の2つでできていることを忘れてはいけません。なぜなら[理由と目的]がきちんと分かれていないと、それらをつなぐ「方法」を考えられないからです。実現するやり方とは、「理由」から出発して「目的」にたどり着く「行き方」のことなので、出発点とゴールを明確にしなければならないのは当然のことです。ですから「どうすればいいのかわからない」と言う人の多くが、「なかなかこの2つが揃わない」と言いますが、むしろ漠然と1つに思っている「なぜ(why)」を2つに分ければいいと思います。そのために、[理由と目的]の共通点と相違点を整理してみましょう。

まず共通点は、どちらも自分の思いということです。実際にどうなのかではなく、何をどう感じるかという個人的かつ主観的な問題です。「戦争や嫌だからやめたい」と考える人ばかりでなく「戦争は好きだからやりたい」人も存在します。したがって、当たり前とか常識と思い込み、「判り切ったこと」として決めつけてはいけません。どんなことでも「こういう訳だからこうなりたい」と明確に説明する必要があります。それに賛同したり共感する人が、その「なぜ(why)」は「正しい」と言い、そうでない人が「間違い」というだけのこと。「なぜ(why)」は、誰もが認める【現実】ではなく、あなたが提案する【定義】のようなものです。ですから、あなた自身が納得できるものでなく、ふと思いついた【仮説】でも構いません。それが実現に値する願いかどうかを判断するのは、試しに発信し、他人からの評価や反応を見てからでも遅くはありません。

そして相違点は、善悪です。理由が悪で、目的が善。実現とは、悪から善への道のりだと考えてもいいと思います。善とは良いこと、好きなこと、正しいことのこと。その反対に、悪とは悪いこと、嫌いなこと、間違ったことです。これ以上哲学的な説明はしませんが、あえて言うならば「肯定と否定」です。出発点とは、そこを否定して抜け出す場所で、到着点はそこを目指して認める場所というイメージです。ですから大切なことは、[理由と目的]とは「互いの何かが逆であること」であり、そのどちらが良いかはあなたが決めればいいことです。例えば「今の幸せがこれからも続いて欲しい」と言うと、理由も目的もどちらも幸せのように思えますが、よく考えるとそんなはずはありません。今の幸せがいつまで続くか不安だから、「続いてほしい」と願うのです。ですからこれは、「いつまで続くかわからない今の幸せ(理由)を、いつまでもずっと続く幸せ(目的)にしたい」とすべきです。

 

こうして、あなたの「なぜ(why)」を「理由と目的」に分けて、これから挑む実現の出発点と到着点を明確にしてみましょう。そして、出発点を「悪」、到着点を「善」として、あなた自身が考える「善悪」をはっきりさせましょう。

 

■課題

45文字で書いたあなたの「なぜ(why)」を、「・・・(理由)から・・・(目的)にするため」という文章に書きなおしてみましょう。

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