A11_6.いつ(when)という疑問

■いつ(when)は時間

  • 「いつ(when)」が問う時間とは、「あなたのやりたいこと」を映画に例えるなら、シナリオやストーリーのこと。
  • この世界の中のある時や期間を選び、それらの変化や私たちの行動を説明するための疑問です。
  • 時間は「過去」と「未来」に大別できますが、私たちは常にその境界である「現在」に身を置いています。
  • そして、頭の中では「過去」と「未来」を自由に行き来し、思い描くことができます。
  • したがって、時間には、今現在以外のすべてが含まれます。
  • 今現在あるものが、これまでどうだったのか、そしてこれからどうなるのかということが時間です。
  • そこでまず、「あなたのやりたいこと(100文字)」の中から、今ここに無い、すべての過去や未来を抜き出してみてください。

 

■いつ(when)は、動詞

  • 過去や未来などの時間を表すのは動詞の役目です。
  • 例えば「歩く」の過去形は「歩いた」ですが、そもそも「歩く」という動詞は実際にはまだ歩いていません。
  • 歩くは、歩かない(未然)、歩きたい(連用)、歩く(終止)、歩く時(連体)、歩けば(仮定)、歩け(命令)などに変化(活用)しますが、どれ一つとして歩いているものはありません。
  • 現在「歩いている」としたら、これは動詞ではなく状態を示す形容動詞となる訳で、動詞は現在を表す言葉ではありません。
  • つまり、過去形は「すでに起きたこと」を示し、一般の動詞はこれからどうするのかの意思を表しているにすぎません。
  • 時間とはすでに起きて確定した過去と、これから起きる未来を同じ形式で説明する、一連のストーリーです。
  • 「もし信長が生きていたらどうなっていただろう」と考えることができるのは、信長が死んだ後のことを知っているからであり、その意味では未来を知った上で過去を思い浮かべています。
  • また逆に、「2020年にはどうなっているだろう」と考えることができるのは、過去のオリンピックが開催されるまでのプロセスを知っているからであり、その意味では過去を知った上で未来を思い描いています。
  • 時間は、はるか昔宇宙の始まりから現在を経て、遠い未来までの壮大な一つのストーリーであると同時に、私たち自身がどこを「今」と考え、そこから過去を振り返るか、未来を思い描くのかというシナリオでもあります。
  • どんな過去が現在を生み、現在がどんな未来を生むか変化から、私たちは様々な価値を感じとり、説明できるようになるわけです。

 

  • ストーリーやシナリオの一切ない映画があったとしたら、それは単なる1枚の絵のような画像になるでしょう。
  • その画像にはタイトルと情景だけがあって、それが生まれた理由や、これからどうなるかの情報は一切ありません。
  • もしもその情景の意味を、誰かに説明するならば、あなたはそこから見た過去や未来について語るに違いありません。
  • したがって、あなたのやりたいことを説明するのは、その「時間=過去と未来」を語ることそのものです。
  • 理由となる過去のない、偶然のような未来を、実現と呼ぶわけにはいきません。

 

■いつ(when)が足りない時

  • そんなときあなたならどうしますか。
  • 僕は迷わず「期限を決めること」をお勧めします。
  • あなたが「過去」を説明するのはそれほど難しくないでしょう。
  • しかし、それは誰もが判っている、いや、判っているつもりになっているだけのこと。
  • 実現に欠かせないのは、「未来」のことを説明することです。
  • 少なくとも、自分のやりたいことを「実現する未来」はいつなのか。
  • それを書かずに進めることはできません。

 

  • そもそも時間とは何でしょう。
  • 同じ大失敗をしてしまっても、それが不幸になった理由にもなれば、それが幸福をつかむ理由にもなります。
  • 同じ大成功を目指しても、誰からも相手にされない人もいれば、大勢から支持される人もいます。
  • 問題は、過去や未来それぞれの良し悪しではなく、過去と未来の組み合わせが、自分にとっての価値に深く関わっているということです。
  • 時間とは、私たち人間にとって、出発点(理由)から到着点(目的)にたどり着く方法を表すものかもしれません。
  • だから、「詳細は後回しにして」あなたの映画のあらすじの説明にチャレンジしてみてください。

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