「まつむら塾」でどうでしょう

僕は、毎月曜日と時間を決めて、定例イベントを開催する主義だ。プロジェクトを立ち上げたら、必ず毎月会議をする。コミュニティを作ったら、毎月広報誌を発行する。そんな中、盛り上がり継続する「」もあれば、盛り上がらず中断する「」もある。現在開催中の定例イベントで、うまくいっていないのが「世界激安ツアー探検隊」、「LRキーパーズクラブ」、「ビジーネス教室」の3つだ。どれも僕が日常取り組んでいるテーマに関する「勉強会的イベント」なのだが、「興味あり」とか「お問い合わせ」はいただくもののほとんど参加者がいない。そこで、この3つをひとまず取りやめ、もっと「広義の」に関して学び考える会を始めたいと考えた。とりあえずその名称を「」ということにしたいと思うが、どうだろう。

「広義の起業」という言葉を使ったが、もう少し詳しく説明したい。僕が「起業支援」に関わり始めたのは、2005年にIID世田谷ものづくり学校の校長になったのがきっかけだ。これは世田谷区区立池尻中学校を開放型のオフィスビルにして、新たなビジネスと交流を生み出すプロジェクトだったので、僕はその責任者としてさらに世田谷区全体を対象とした起業支援事業の相談を受けるようになった。そもそも僕は「営利事業の支援」を行政が税金を使って行うこと自体に憤りを感じていたので、IIDがビジネスとしてこれに取り組むのは当然のことだと考えていた。もしも、世田谷区が行政として取り組むのであれば、それはすべての区民を対象とする「広義の起業支援」であるべきだと僕は提言した。

「広義の起業」とは、生み出すビジネスを営利活動に限定せず、「公私、官民を含むすべてのチャレンジ」を対象とすることだ。この提案は高く評価され、さっそく世田谷区産業振興公社内に「せたがやかやっく」という名称で事業化された。かやっくとはカヌーのことで、二人で力を合わせ、前を向いて漕いでいくイメージだ。そこで僕は、「起業マインドサイト」という全20回の啓発セミナーを作り出し、「ビジネスリーグ」という交流イベントを立ち上げた。ビジネスの「目的論」は、「進路指導」的な内容に発展し、ついには「ナマイキ高校生養成講座」という高校生を対象とする啓発セミナーに結実した。僕がやりたいことは、起業という未知へのチャレンジを遠くから見守るのでなく、一緒にカヤックに乗り込んでとして取り組むこと。僕はコンサルタントでなく、あくまでプレイヤーとして起業に臨みたい。

「起業支援活動家」とは、そんな思いで僕が作った造語だが、意外にもこの仕事をしている人は少ないようだ。何しろ、Googleで「起業支援活動家」と検索すると、このブログの説明がトップに出てくる始末。僕も最初は、なぜだか理解できなかった。僕が関わっていた当時の世田谷区産業振興公社には、僕の他にも「相談窓口」というのがあって、中小企業診断士などが対応にあたっていた。業務内容は主に「創業融資の予備審査」で、事業計画や資金繰りについてのアドバイスだ。「創業融資」とは、「初めての融資」のこと。つまり、まだ実績のない事業者のサポートをすることだ。㈱のサイトに「起業≠創業」と書いているのはこのことだ。創業は初めの1回を意味するが、起業は新たに何度でも挑むこと。誰もが創業者になるとは限らないが、起業はすべての人が挑むべきチャレンジだ。

他の誰かにできることなら、非力な僕が挑む必要はない。人生も後半となり、残された時間にやるべきことは、「僕にしかできないこと」だと思う。だから僕は「まだ誰もやっていないこと」に興味がある。その中にこそ、僕のやるべきことがあると思うから。もしもあなたが「誰もやっていないこと」に挑むのなら、僕はそれに興味がある。あなたを手伝うことこそが、僕のやるべきことかもしれないからだ。

誰に相談していいのかわからないことがあったら、是非とも「松村塾」を訪ねてほしい。どんな相談も初回無料で、真剣に耳を傾けたい。それは、あなたの困りごとに挑むことが、僕のやるべきことか、僕にしかできそうにないことなのかを見極めるため。そして「そうだ」と思ったら、たとえおせっかいと言われようとも僕はあなたのパートナーに志願する。まつむら塾は、9月からスタートする。

  1. 第1火曜日 19-21時 世界激安ツアー探検隊 → まつむら塾
  2. 第2木曜日 19-21時 LRキーパーズクラブ → まつむら塾
  3. 第4金曜日 19-21時 ビジーネス教室 → まつむら塾