201607092

5月31日に国会図書館で偶然当該山林を特定する資料を見つけて以来、猛スピードで事業構築を進めながら、同時進行で仲間探しを進めてきたが、いよいよ明日、7月10日の「名栗の森オーナーズクラブ・現地説明会」には、11名の参加者が集まった。このプロセスは、発見と出会いの連続で、きっと「僕の語り草になること確定」なので、記録として書き留めておきたいと思う。特に大事なことは、これが単なる集客でなく、これから事業パートナーとなってくれる人を募る「仲間探し」だったこと。提供するサービスに対価を払ってくれる顧客ではなく、共にサービスを生み出し集客を担ってくれる仲間候補をどのようにして集めるかは起業の成否の決め手となる。僕の発見や気づきが、きっと皆さんの参考になると思う。

このプロジェクトは、山林所有者のOさんが何の準備も投資もせずに、現状の山林を一緒に経営する仲間を募るというもの。せっかく所有者には、所有物に対する絶対の権限があるというのに、その負担やリスクが先行するために、その権限を行使するどころか放置したり放棄(売却)する人が増え続けている。元来くにづくりの担い手・当事者だったはずの土地所有者を孤立させず、仲間を募り積極的にサポートすることによって、所有者(当事者)意識を持つ事業者集団を作ることが、このプロジェクトの目的だ。そこでまず、この背景とシナリオを、所有者自身が語りかける形式でまとめ、メンバー募集用の説明会のチラシとして作成し、Oさんとの合意を形成した。

つぎに、通常なら「事業計画書」的な資料を作成し、その背景や目的などを説明するのだが、今回はあえてダム管理者、市役所、森林組合や周辺施設をまわり、いきなりチラシの内容を説明した。それは、今回の事業がまるで前例のないある意味で乱暴なチャレンジなので、許可や確認をいくら積み上げても埒が明かないと思ったから。とにかく最初のアクションである「仲間の募集」について説明し、問題点を自分で探してもらおうと考えた。効果はテキメン、それぞれの部署で判断できる範囲での応対と、関連しそうな部署の紹介を、どこの窓口でもしてくれた。そして、担当者が興味を持つと「このチラシ一部下さい」となり、マンマと根回しが完了する。何より重要なことは、「とりあえず、このチラシの内容で進めていいですか?」と確認できること。「基本的には、所有者個人の自由」ですが、気になることがあればいつでも相談に来てください・・・という、想定ベストの回答を得ることができた。「相談は最大の営業だ」と、僕は思った。

チラシの内容が検証できたので、次はいよいよ仲間探しだが、時間も予算も全然ないので、Facebookとメッセージを活用することにした。まず、チラシイメージとあいさつ文を投稿してより多くの人に見てもらいたい。そこで、この事業に興味を持ってくれそうなグループを探し出し、そこに参加して投稿しようと考えた。まずは「飯能」、「山」、「ボーイスカウト」、「秘密基地」などのキーワードでグループ探しから。漢字で検索すると中国のグループばかり出てくるので、地名やカタカナなどで工夫した。また、検索するとグループごとに会員数が表示されているので、おのずと人数の多いところを狙った。そして管理者に主旨を伝えてグループ参加を承認してもらうのだが、そのためには何と挨拶すればよいのか…と考えることで、あいさつ文も次第に洗練されていった。

少なくとも1,000人以上いるグループに順次投稿していったので、いずこも30件以上の「いいね」を獲得できる。だが、投稿も多いので、どんどん埋もれてしまい、見つかりにくくなる。今後開催の報告や次回の予告など、継続投稿をしていく必要があるだろう。そして、イベントページには24人の興味ありと7名の参加申込みをいただいたが、3355人に届いたとすれば本当に微々たる反応だ。そのうち1名は、高校の後輩で、たまたま乗り合い集合場所の近くに住んでいるから・・・的な奇跡的な出会いだ。どうせ出会いが奇跡なら、実は情報の発信先などどこでもいいのではないかと思えてきた。むしろ「当方のメッセージに何を書くのか」こそが重要なのではないだろうか。

明日から始まるこのプロジェクト、まさに暗中模索の珍道中だ。でも、これが起業の醍醐味だ。これがあるからやめられない。またレポートの続きをお楽しみに。