160501

新潟県六日町にお住いのMさんから初めのメールをいただいたのは、4月22日のことだった。7年前まで旅館を営んでいた築45年の建物を、どのように活用できるか、否か、考える時期でもありと思い、笑惠館に興味を持ちメールいたしました・・・との問い合わせに、僕は即刻反応した。「”笑恵館”は、オーナーである田名さんの願いを実現したプロジェクトです。私どもは、こうした”土地・建物の活用に挑むオーナー”を支援することが、地域の衰退や空き家問題に挑む最善策だと考えております。Mさんのお悩みを、是非ともお聞きしたいと存じますので、まずはメールで何なりとお伝えください。」という僕の申し出に対し、すぐにMさんから歓迎のメールが届いた。こうなったら行くしかない。早速カミさんと母を誘って、昨朝、六日町に向けて出発した。

GWにもかかわらず都内も関越道もスムーズで、9時には新潟県に入ることができた。いつも通過してしまうエリアなので、道草をしてみようと湯沢で高速を降りたが、巨大リゾートの苗場、スキー客で賑わう田代湖、そして3大峡谷の一つ清津峡など、見所がたくさんあり、六日町に着いた時は15時になっていた。Mさんのお宅は六日町駅からほど近いまちかどにあり、すぐにわかった。車の気配に気づいたのか、Mさん姉妹がにこやかに出迎えてくれた。早速館内をご案内いただき、客室や離れの温泉を拝見した後、食堂らしき部屋で改めて互いに自己紹介。実はMさん姉妹と僕たち夫婦はほとんど同年代ということが分かり、あっさりと意気投合。さらに母も交えて話をするうちに、まさに家族同士の関係になってきた。土地資源の活用にとって、僕は家族のきずなを作ることが大切だと考えている。やがて話は本題に移ったが、その内容はまた別の機会に報告したい。

僕の基本姿勢をご説明し、Mさんサイドの事情をおよそ理解できたところで、みんなで近所を散策することにした。子供時代からこれまでのまちの変遷を聞きながら、今がどんな状況なのかを知り、季節の移り変わりの話を聞きながら、今がどんな季節なのかを知る。地元に人に自分のまちを案内してもらうことは、訪問者にとって本当に贅沢な体験だ。六日町は僕にとって、中学1年の時水泳部の冬合宿で訪れた懐かしいまちでもある。6年生の時川で泳いでいたというMさんと、あの時六日町の自慢でもあった50Mの温水プールで泳いでいた僕が一緒に歩く感慨なんて、本当に私的な話だが、そういう小さな共有を大切にして、一人ずつ仲間を増やしていくことが、持続するビジネスを育てるのに欠かせないことなんだと僕は思う。

散策から戻り、一息ついた後、みんなで近所の居酒屋へ。店主の親父さんから「あれ、おばあちゃんの友達かい?」と間違えられ、ちょっといい気分。アケビの芽のおひたし、生ウドのスティックなど旬の山菜に感激。桜の名所の賑わいが収まって、静かな休日を迎えたこのまちで、こんなおいしい体験ができるなんて、これまで「高くて混雑のGWは仕事漬け」を決め込んでいた僕にとって、新発見だった。のけぞって喜ぶ僕たちの姿を見て、むしろ驚いているのはお店の人やMさんたちの方だった。自分の魅力は自分ではわからない・・・と頭ではわかっていても、やはり分からないもんだ。

と気が付けば、日付が変わり眠くなってきた。今日は早起きして、十日町に寄って帰ろう。Mさんのプロジェクトをスタートさせるため、2つの宿題を託して帰ろう。以上、六日町出張第1日目のレポートでした。